「ハラがコレなんで」石井裕也監督

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臨月のヒロインが、自分のことはさておき他人のために奔走する姿を描くヒューマン・コメディー。
『川の底からこんにちは』『あぜ道のダンディ』で頭角を現した石井裕也がメガホンを取り、
今どきの女性が繰り広げる義理と人情をコミカルにつづっていく。
主演は、『時をかける少女』『ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲』などの仲里依紗。
石井監督と仲が、どのような形で個性を発揮するのか期待が高まる

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石井裕也監督、ファンは、またまたこんなのを撮ったのかと、笑わされる。
笑いと言っても、大笑いするのではなく、なんか、お腹の奥の方で笑いそのものが
しばらく溜まっている感じだ。 映画の始まりはいつも、監督独特のなんともいえない、
だるさから始まるのだ。このだるさもたまらんのだ。「川の底からこんにちわ」で、
大ファンになってしまった。「あぜ道ダンデイ」も、中年男のせつなさ、いじらしさを、
頑固なカタチで撮っていた。
今回もそんな物をいろいろと、ちりばめ、そしてすっきりさせている。
今は本当に無くなった感がある<粋>、この粋が、あるかないかで、片付けてしまう主人公。
観ている者はそんな事で片付かない事は分かっているのに、なんか、そうだ!と思わされてしまう。
気持ちの切り替えにはぴったりの映画だ。
「大丈夫、風向き変ったら、その時、ど~んといけばいい。」と、すっきりと言い切る、
仲里依紗が、役にぴったり、思いっきり生きてやる感が、出ていて良い。
そして、石井監督の常連女優、稲川美代子、これもまた、いつもより凄さをましていた。
この人はどういう人?どういう女優?と、気になる。どうやら、劇団の看板背負っていた人みたい。
<風向き変ったら、ど~んといけばいい>。

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