「オーバー・フェンス」

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オダギリジョー、蒼井優、松田翔太らが顔をそろえ、
佐藤泰志の小説を映画化したラブストーリー。
『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』に続く「函館3部作」の最終章として
、愛をなくした男と愛を望む女の出会いを描く。
監督を務めるのは、『松ヶ根乱射事件』などの山下敦弘。
41歳で他界した作家の実体験を基につづられた原作の魅力が光る愛の物語に心奪われる。




あらすじ

これまで好きなように生きて来た白岩(オダギリジョー)は妻にも見放され、
東京から生まれ故郷の函館に舞い戻る。
彼は実家に顔を見せることもなく、職業訓練校に通学しながら失業保険で生活していた。
ただ漫然と毎日を過ごしてしていた白岩は、仲間の代島(松田翔太)の誘いで
入ったキャバクラで変わり者のホステス聡(蒼井優)と出会い……。

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 佐藤泰志の「海炭市叙景」「そこのみにて光輝く」に続く作品。
第一作の「海炭市叙景」は重くのしかかって来る作品でしばらくの間、体に、
倦怠感が残ってしまったのを、思いだす。
しかし、嫌な感覚でなく、映像が暗いシーンが多いのに焼きついたのもある。
「そこのみ・・・」には、役者の内部から出て来るそれぞれの物が、
監督とスタッフに寄って抉り出されていく凄さを感じた。
決して暗いどうしょうもない世界では、なかった。
綾野剛さんの魅力が、出た作品だったと。
その2作品とは、また、違った「オーバー・フェンス」だった。
どうしょうもない人々、時代、場所の特定もないのだが、それぞれの人々に、
原作者の愛を感じる。
時代がどうであれ、今に置き変えたとしても、生きること、なんでもな人々への視線に、
それを感じた映画は、佐藤泰志さんの原作3部作に通じると・・。
蒼井憂さん、オダギリジョーさん、松田翔太さんをますます好きになる。

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