一日中、チビチリガマの衝撃から
抜けられず
マブイでも落としたのか
あのあと
パソコンは二台とも固まるわ…
取材に忘れ物を連発するわ
マトモではない
夜になっても
現実に戻れない脳を
少し整理しようとしてみる
引っこ抜かれて
金城実さんと波平の方々が
共同制作した彫刻の上に
投げつけられるように
乗っかっていた板には
金城実さんが作詞して
小室等さんが歌った
チビチリガマの歌詞が
書かれていたんですね
これは
一つの歌の歌詞というより
この集団死に追い込まれた人々の
絶叫を聞き取った人間が
決して過去なっていかない出来事に
向き合って
歯を食いしばって引き受けた上で
嘆く魂を鎮め
覚悟と祈りの言葉として置いた
言霊たちである
それを 誰かが
血を吸った土から抜き取り
祈りの像に叩きつけた
かさぶたを取れば
血が流れ出すように
封印は解かれ
鎮まりようもないのに
子や孫の祈りに免じて
留めていた悲しみや怒りが
叩き起こされてしまった
また嗚咽をあげながら
地中の奥から
マグマのように
湧き上がって
溢れ出して来たのを
きょう 見てしまった
それは
受け止め切れない
わたしは
どうすればいい
そんなことを
ぐるぐる考えて何も手につきません
あの板に書かれていた言葉を
ここに記しておきます
訳は探せないから
三上流に訳しましたので
参考までに
、、、、、、、、
チビチリガマの歌 小室等
作詞 金城実
イクサユヌアワリ
ムヌガタティタボリ
戦争の悲劇を
語って聞かせて下さい
ワラビウマガユーニ
カタティタボリ
子や孫の世代まで
どうか 語り継いで下さい
ハンザチビチリヤ
ワシタウチナーユヌ
波平のチビチリガマは
私たちの沖縄に生きる者の
ククルチムヤマチ
ナチュサウチナー
心肝を苦しめています
沖縄は泣いています
ナチュナチビチリヨ
ミルクユニガティ
泣くなチビチリよ
弥勒の世 平和の世を願って
ムヌシラシドゥクル
チビチリガマ
戦争の哀れを世に知らせる
聖地になって下さい
チビチリガマよ