奈良の知り合いの方から、とんでもない話が舞い込んで来ました。
広めてください。
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平城宮跡で始まった「埋立て舗装工事」を止めたい!
みなさま
奈良在住の作家・寮美千子です。
9月末に、とんでもない知らせが飛びこんできました。
平城宮跡の大極殿前の45,000平米(東京ドーム1つ分)の
草原を国交省が埋立て・舗装する工事を始めてしまったのです。
近鉄線の電車の窓から見えるあの草原、大極殿前までのほぼすべ てです。
舗装は土をセメントで固めたもの。
コンクリではありませんが、草一本生えなくする土色舗装です。
工事は国交省の「国営公園の整備」の一環で、目的は次の通り・歩きやすくなる
・奈良時代の広がりを体感してもらえる・遺構を整備してわかりやすくする
歩くなら道をつければいいだけ。全部舗装で固める必要はありません。
広がりなら、今の草地で充分感じられます。
遺構の整備といっても、セメントで固める必要はありません。
平城宮がなくなって以来、千年間は田んぼであり、
この50年間は草地だった平城宮跡です。
豊かな生態系があり、市民の憩いの場であるばかりでなく、
湿地であったからこそ、地下水が充分にあり、埋蔵遺物が守らてきました。
木簡の文字が読めるのも、地下水に浸っていたおかげ。
その土地を舗装して環境を変えれば、何が起こるか分かりません。
1300年来の地下図書館を炎上させるも同然の愚行です。
しかも、平城宮跡の発掘はまだ3分の1しか終わっていないのです。
住民の公聴会もなく突然始まったこの工事を止めるため
急遽「平城宮跡を守る会」を立ち上げました。
http://narapress.jp/hjk/
署名活動も開始。サイトからダウンロードして郵送という方式。
1万筆集まれば国も見過ごせないとのことなので、
1人10名集めてくれる協力隊員を1000人求めています。
署名集めて送ってください!よろしくhttp://narapress.jp/hjk/#syomei
1970年代の公園整備計画を踏襲し、見直しもなく進められている工事です。
当時の「セメントで固める=整備」という方法は古過ぎます。
自然と歴史とが調和した、新しいスタイルの公園を発想すべきです。
ITにより、自然を傷つけずにヴァーチャル映像で歴史を示すことも可能な時代になりました。
平城宮跡は世界遺産です。工事の中止と、整備計画の見直しを!
どうか、ご協力お願いします。
埋め立ては11月10日開始予定。来年1月には舗装を
開始し、3月には完了。
一刻の猶予もありません。きょうも工事が続いています。
お知り合いの新聞雑誌テレビの方々にも、お伝え下さい!
http://ryomichico.net
mail@ryomichico.net
寮 美千子