「火花」

お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹の芥川賞受賞作を、
菅田将暉、桐谷健太ら出演で映画化した青春ドラマ。
漫才の世界に飛び込んだものの結果を出せずにいる男と先輩芸人を通して、
厳しいお笑いの世界で切磋(せっさ)琢磨する若者たちの姿を描く。
メガホンを取るのは俳優だけでなく、『月光ノ仮面』などで監督も務めてきた芸人の板尾創路。
木村文乃、川谷修士、三浦誠己らが共演する。




あらすじ

徳永(菅田将暉)は、お笑いコンビ「スパークス」としてデビューを果たすものの、
一向に売れる気配がなかった。
ある日、営業に出掛けた熱海の花火大会で4歳年上の神谷(桐谷健太)と知り合う。
徳永はお笑いコンビ「あほんだら」としてステージに立った神谷が見せた型破りな漫才に衝撃を受ける。
そこで徳永が神谷に弟子入りを願い出ると……。

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ドラマでは2回、放映されていて、映画ではどのように描かれるかと、興味深かった。

映画の方が、正統派な作り方であったのではないだろうか?
原作をどう読み取るかが、なかなか難しいのではないかと、今までも思ったので、
映画は一般的なところで受け入れやすい、やさしい創りになっていたように思う。
監督の真面目さが出たのかとも思えるのだが・・。
板尾監督の意外な発想の展開がある方にしては、真面目な冒険がない作品になったのかも。
もともとの神谷の持っている無茶ブリが真面目な捉え方をすると、
そこには複雑な師弟関係のような、友人関係の温かさが、少しぬけてしまうように思えたのだが・・。
ドラマの方は、分かりずらい所はあったが、この原作の持つ冒険的なところが魅力として、
表わしていたように思えた。
俳優陣が良いので、飽きることはなく楽しめて観る事は出来たのだが。
板尾さんの無茶ブリが欲しかったかも。
でも、なんとも言えない若者の切なさを、街中の雰囲気、空気やほこりのようなものが一体化して、
上手いなあ~~と思わせてくれた。人々が生きて居る日常が公園や飲み屋街などが映画に溶け込んでいた。
今の今も、お笑いを目指して、同じような生活をしている人達を二重に映し出されていた。
お笑いの世界の人が監督されていたからこそというのが、そのあたりに細やかにあったのかもと。

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