耳が聞こえず口が利けないながらも、明るく生きる主人公が2人の女性の不幸な人生を
好転させていく物語を感動的に描いたインド発のヒューマンドラマ。
ハンディを抱えながらも豊かな感情を表現する登場人物を通し、
言葉はなくとも心を通わせられるさまを活写する。
主人公バルフィにランビール・カプールがふんし、愛情を受けずに育った女性を
ミス・ワールド2000のプリヤンカー・チョープラが演じる。
色とりどりの美術や感情を繊細につづった楽曲、
『雨に唄えば』『菊次郎の夏』など古今東西の名作映画へのオマージュも見どころ。
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インド映画の持つ、明るさや、音楽に引き込まれる映画。
インド映画の魅力は制限がなく自由なところ、音楽では影絵のように、
ヴァイオリンやアコーディオン演奏者がいきなり映像に入ったり、
ガラス、鏡、光を見事取り入れ操る美の世界に持って行く巧妙さ。
それが会話のない障害の二人の世界をを楽しく包み込む。
光がいつもあり、その光が二人の心を、強く結びつけて行く。
なんとも暖かいものが、観るものを魅了する。
ひとことで、暖かい涙とぬくもりの映画でした。染み渡りました。