一枚のハガキ

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邦画界最高齢の現役映画監督、新藤兼人が自らの戦争体験を基に描く感動の人間ドラマ。

終戦間際に招集された兵士100名のうち94名が戦死し、残った6名のうちのある男性に焦点を絞り、

彼自身と戦死した友人の家族の崩壊と再生への道のりをつづる。生き残った元兵士を、『必死剣 鳥刺し』の豊川悦司、

その友人の妻を『オカンの嫁入り』の大竹しのぶが演じている。

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99歳の新藤兼人監督が撮られた、ただ、それだけで凄いと思い出かけた。

戦争は憎い、すべてを奪っていった。こんな暮らしも、全てが戦争だ。クジで、生き死にを決められた、

この理不尽、全て戦争が・・・・。の映画。

リアリティーを求めると、違う部分が多い。 この表現で思いだしていた「ライフ・イズ・ビュウティフル」だ。

戦争そのものを出さずして、それを感じさせる。途中でそんなことを思いながらダブらせて観ていた。

舞台でも良かったのかもと、思わせる美術と演技!日常的な表現が多いのに、時には、リアリティーから、

外れる。一番の違和感は演技は圧巻なのだが、大竹しのぶのメイクと、衣装だ。なぜ?惜しい!

メイクでは、目だ、おさえているがラインが引かれている。これは、時代を出すだけでもいらないと思う。

全体を通して言えば大竹しのぶの映画かもだ。

美しく、激しく、生きるを出す。だが最低でも、時代の事は、意識のいるメイクと衣装で、在って欲しかった。

父母の衣装やメイクは現実感にあふれているのに、それと比べて、かけ離れていることが違和感だった。

特に、藍染の大竹しのぶの衣装が、今の藍染であるのを、感じたのは私だけだろうか?

豊川悦司、大杉漣の演技も舞台なのかと、思われた。狙いならば、みんながそうでないと気持ちが悪い。

全体的に、ばらつき感。

天秤棒を担ぐシーンは、「裸の島」での、乙羽信子を思い出す。あの時はもっと、天秤棒が撓るところに監督自身が

こだわっていたと言われていたが、今の天秤棒は撓らなかった。それでも、新藤監督はやはり凄い!

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