スネークマンショー:桑原さん「そこはかとない反戦選曲」

スネークマンショー:桑原さん「そこはかとない反戦選曲」

毎日新聞 2015年08月03日 10時51分(最終更新 08月03日 13時29分)

1988年からフリーペーパー(手前)を隔月で発行、反戦を訴え続ける選曲家の桑原茂一さん=東京都渋谷区で、野村房代撮影

1970年代後半から80年代、しゃれた選曲とブラックユーモアで人気を博した「スネークマンショー」のメンバー、桑原茂一(くわはら・もいち)さんが、自身のラジオ番組やフリーペーパーで「そこはかとない反戦選曲」の紹介を続けている。桑原さんは「正しいことを正しいと言うだけでは心に響かない。音楽が戦争を考えるきっかけになれば」と話す。

スネークマンショーは、選曲家の桑原さん、ラジオDJの小林克也さん、俳優の伊武雅刀さんによるユニットで、音楽とコントを組み合わせたラジオ番組などを展開。反権力や社会批判を含んだパロディーは若者から大きな支持を集めた。

安全保障関連法案が衆院を通過した先月16日の翌日深夜。桑原さんはFMラジオ番組で、政府への痛烈な皮肉が込められた「反戦選曲」を流した。曲の合間には、記者会見をもじったナレーションを挟み込んだ。「わが国は先ほど正式な手続きをもって、戦争を行うことになりました。しかしご安心ください。相手がどこの国か、いかなる戦争か、すべて国民の皆さんにわからぬよう進めていく次第であります」

ツイッターには「他人の受け売りではなく自分で考えなければ」「心を揺さぶられた」といったコメントが400件以上寄せられた。

桑原さんは隔月発行のフリーペーパーで2011年から、著名人が反戦の思いを込め選んだ楽曲を「そこはかとない反戦選曲」として掲載。漫画家の浦沢直樹さんや俳優の永瀬正敏さんなど数百人が参加した。RCサクセションの「明日なき世界」やオフコースの「生まれ来る子供たちのために」、南北戦争を歌うボブ・ディランの曲も紹介した。

桑原さんは「そこはかとない、多くの人が参加しやすいやり方で、戦争反対を訴え続けたい」という。フリーペーパーの入手方法はhttp://clubking.com/archives/category/interで案内している。{野村房代}

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