録画をしていた「ぼくもいくさに征くのだけれど」2回目をで観た。
この詩集を大切に保管されていたお姉さんが撮影現場に来られて話される姿に、
学ばされた。もう、かなりのお歳だと見受けられたのだが、凛とされて、
弟(浩三さん)の事を鮮明に覚えておられて話されていた。
自分がなすべき事を、きちんと果たされた方の一言一言とその立ち姿に、
こんな風にして矍鑠として生きれたらと感銘を受けた。
毎日、戦争に向いつつある今こそ、若い人に読んで貰いたい。
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ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死
『ぼくもいくさに征(ゆ)くのだけれど』
街はいくさがたりであふれ
どこへいっても征くはなし 勝ったはなし
三ヶ月もたてば ぼくも征くのだけれど
だけど こうしてぼんやりしている
ぼくがいくさに征ったなら
一体ぼくはなにするだろう
てがらたてるかな
だれもかれもおとこなら みんな征く
ぼくも征くのだけれど 征くのだけれど
なんにもできず
蝶をとったり
子供とあそんだり
うっかりして戦死するかしら
そんなまぬけなぼくなので
どうか人なみにいくさができますよう
成田山に願かけた
太平洋戦争が激しさをます時代に、個性あふれる豊かな言葉を、
詩というかたちで遺し、映画作りを志し、勉学に励んでいた青年、
竹内浩三の青春に迫り、
戦争が奪った若い命ひとつひとつのかけがえのなさ、
尊さに気づかせてくれるドキュメンタリー番組
(シリーズ 青春が終わった日、2007年NHK制作)』
http://v.youku.com/v_show/id_XNDAwODg0NjY4.html