「小さき声のカノン」 鎌仲ひとみ監督の話。

小さき声のカノンIMG_1012

解説

東日本大震災による福島第一原子力発電所事故を経験した福島県の母親たちと、

チェルノブイリ原子力発電所事故後のベラルーシの母親たちに取材したドキュメンタリー。

福島とチェルノブイリの母親たちが、放射能の影響に不安を抱きながらも、

子供たちのためにできることを考え、実行する姿を追う。

監督は、『ミツバチの羽音と地球の回転』などで核や原子力発電所についての

ドキュメンタリーを発表してきた鎌仲ひとみ。

二つの国の行政の違いに考えさせられ、

そして両国に共通する母親たちの愛情に心を動かされる。

あらすじ

福島県二本松市に暮らす住職の妻・佐々木るりさんは、

福島第一原子力発電所の事故後も、家族で生活するため福島に住み続けることを決意。

寺が運営する幼稚園に通う園児の保護者たちと、阿智

子供たちに安全な食事を提供しようと日々活動している。

一方、チェルノブイリ原子力発電所事故を経験したベラルーシでは、

事故から30年近くが経過した今でも、子供たちを救うための活動が行われている。

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関西で一般公開より先がけての上映会が豊中で行われた。
会場は地域性もあるのか、若い子ども連れのご夫婦などが多く少し驚く。

あの事故からもう5年目に入っているが、そこは何も変わっていないという。
少しは良くなっているだろうと思っている人達が多いようだが、
問題は事故直後より複雑化している。
ここで、子どもを持つお母さんたちが勇気を持ち、仲間と日々子ども達を被曝から
如何にして守るかと言う人達が繋がった。
「避難するか」を声にも出せない分断が始まっている。
その中での、母たちの「小さき声」なのだ。

鎌仲監督は以前の「ミツバチの羽音と地球の回転」の、中でも言われていた。
「ミツバチのぶんぶんとする羽音は小さいけれどこれが大きく広がることに、
想いを向けています。」と。

今回も本当に声もあげれない状況のなか、母達の必死の声に、耳をを傾けて欲しいとの想いで、
400時間もカメラを回されたようだ。
それと比較して、ベラルーシでは国ぐるみで子ども達の健康を守るための策が行われている。
保養をする事も国単位で行なっているのだ。
今のフクシマで声をあげている勇気あるお母さんたちのドキュメンタリー映画です。
5月には関西でも一般公開されます。

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