沖縄県のアメリカ軍普天間基地の移設候補地となっている名護市辺野古で、
反対派の人々が民意を訴える姿を追ったドキュメンタリー。
埋め立て予定地域で抗議する人々と沖縄防衛局や海上保安庁の大船団、
県知事選での保革を超えた島ぐるみの闘争など、沖縄の緊迫した様子が捉えられる。
監督は『標的の村』の三上智恵。小室等が音楽を、Coccoがナレーションを担当する。
苦難の歴史を抱え、国と対立しながらも、圧力に屈しない沖縄の人たちの姿も映し出される。
あらすじ
沖縄県の名護市辺野古で海を埋め立ててアメリカ軍基地を建設する計画をめぐり、
2014年8月14日、沖縄防衛局と海上保安庁の大船団が大浦湾を訪れ、
基地建設に反対する人たちと衝突。機関砲を装備した船も投入された。
同年11月の県知事選では保革を超えた島ぐるみの闘争に発展。緊張を増す沖縄の様子を追う。
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昨年、「標的の村」を、自主上映した時も大勢の人達から、
次回作・三上監督のを期待していると、カンパなども頂いた。
三上監督はもちろん今の緊迫する辺野古の状況を撮り続けて居られるのだが、
前にも言われていたように辺野古の問題は単に反対する人達の問題ではなく、
漁師の人達のなかでは、補償金を振り込まれた人もいる。が、それが悪いことでしょうか?と。
観ている私達に問いかけて来ます。漁師の人も「一生食って行ける金ではないのだよ。」と。
「借金を返したら終ってしまった人もいるのだよ。」舟の傍でおじいと作業をしていたおばあは、
「もう、明日からはカメラを持って来てくれないでくれ。」と辛そうに言ったのが、印象的だった。
それぞれの中でそれぞれの立場と複雑さの中で生きている沖縄の人々。
辺野古の問題はこの日本の問題なのだと、私達に迫って来る映画です。
「今年しむ月や 戦場ぬどぅどぅみ 沖縄ぬ思い 世界に語ら」
「くとぅしむ ちちや いくさばぬどぅどぅみ うちなーぬ うむい しけにかたら」
「ことしの11月の県知事選挙私達のこの闘いに終止符を打つ時だ。その決意を日本中、
世界中に語ろうではないか」
この事を書かれた幕が、知事選の結果を待つ中で写し出されていた。