佐々木蔵之介・主演・君子無明(くんしにともなし)

<『君子無朋』あらすじ>

18世紀の中国。主人公は歴代約200人の皇帝の中で最も勤勉、4時起床、24時まで1日20時間働き続け、「過労死」したと言われる清の雍正帝(1678~1735年、在位1723~1735年)。その駆け抜けた13年の治世、紫禁城に暮らした皇帝で 唯一玉座に座ろうとせず、執務室に籠って、中央のエリート役人を無視して、地方の末端役人223人と2万通におよぶ手紙をやり取りし続けた。手紙にあふれる、およそ皇帝には相応しく無い罵詈雑言と叱咤激励の嵐。パワハラなどという概念を吹き飛ばすユーモア。
彼ほど生々しく国を導いた皇帝はいない。彼と役人とのスリリングでスピード感あるやりとりを再現し、さらになぜ雍正帝は過労死するほど働いたのか、人生の鎖となった「謎」も解き明かしていく。

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「Team申」の公演は何度か観に行っていたが今回まで期間が開いた。 朗読や芝居など随分と楽しませて貰った。今までとは全く違う大変な作品に挑戦された。「君子無明」?これは何?って私などは思ってしまったのが、チラシでの第一印象だった。

テレビのドキュメンタリーで「雍正帝」(ようせいてい)を取り上げられたデイレクターの阿部集英さんに 佐々木蔵之介さんがこれを本にしてと頼まれたとの話。 それを舞台が終わってから阿部さんのトークで知った。 阿部さん曰く「今回は何が怖かったかと言うと蔵之介さんでした」との事。 戯曲は始めて事だし、また資料は殆どなかったそうだ。 何度も何度も書き直されたようだ。 しかし、舞台の始めから引き込まれた。 装置は客席に入ったら目に出来たのだが、始まった途端に静かに動きだし、 そこに照明が凄い力で存在を出して行ったので舞台の世界を一瞬して変えてしまった。 それからの会話などはなかなか困難であったが、 中国清王朝5代皇帝・雍正帝が地方官と 交わした何千通もの手紙。それは大きな国を経った13年位でしか君臨しなかったが、 今までとは違う一番繁栄させたのだ。 それまでの国を救うためだけに、日々ひたすら書をふみ箱に入れその後の国を守ったのだ。 「君子無明」・孤独な君子と言う意味に繋がる。 最後のシーンが意識なくコロナ渦の中で今の世界と繋がってしまって涙が出て止まらなかった。 国を動かしている長が今なにをすべきかをこの芝居「雍正帝」に教わって欲しい! 長いセリフと静かなシーン、役者さんの凄さにも挑戦にもいっぱいの拍手を送らせて貰った!

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