直木賞作家の葉室麟のベストセラー小説を、
『雨あがる』『博士の愛した数式』の小泉堯史監督が映画化した人間ドラマ。
無実の罪で3年後に切腹を控える武士の監視を命じられた青年武士が、
その崇高な生きざまを知り成長していく姿を師弟の絆や家族愛、夫婦愛を交えて描き出す。
過酷な運命を背負いながらもりんとした主人公に役所広司、
その監視役の青年には『SP』シリーズの岡田准一。
そのほか連続テレビ小説「梅ちゃん先生」の堀北真希や、
ベテラン原田美枝子が共演を果たす.
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一言で言えば「う~~ん」かな?
滅多に映画では寝ない私が、前半を少し過ぎた頃に気持ちの良い眠りに誘われた。
これは退屈とかではなく、周りも結構寝ている人達がいた。
全体にゆっくりとした映像の運び、話の運びで、音楽が導く物であったかもと思う。
話はゆっくりと運ぶので内容が分からないのではなかった。
若い二人の引き合う所の表現がいまひとつはっきりしなかったが。
丁寧に作られているのだが、箇所ヶ所に於いては、創り方が急に荒いのが気になった。
百姓のあり方や、藩との関係があまりに簡単すぎたかと思う。
ただ、衣裳の着付けに面白い所を見つけた。清楚で節約ある故、その細やかさは、
興味のあるものには引かれる点であった。原田美枝子さんは最近こうした優等生的な、
楚々とした役が多いが、昔、時代の先端を走ってた頃の原田さんが年輪を重ねた中で、
無茶な役も観たいものです。
現代物でも、時代物でも、同じように見えてしまうのがファンとしては残念だ。
<写真は、ロビーにて、枚方出身の岡田准一さん>大阪ポスターで、笑ってしまう。
枚方の人間にはうれしいことですが・・。