茨木での講演の話を聞き、調べたら内容がアップされていました。
木下さんは 放射能汚染度をあらゆるところで、調査されています。
「放射能から子供を守る枚方の会」が発足されました。
枚方もがれきを受け入れないと宣言しましたが、近々きちんと説明会を開く事を要望されます。
今後、給食の問題や、がれきの問題、また、枚方に避難されている方々との、
ネットワークなどの支援に、広がろうとしています。
「福島の子供を放射のから守る会」や、全国のネットワークとも、連携していくようになると思います。
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放射能ガレキを大阪では処理させないという強い決意を持つために
2012-02-02 09:44:16 | 福島第一原発 大阪・茨木の講演会は、定員160人が満員になりました。いろんなご意見はありましたが、大阪での瓦礫を受け入れないという強いスタンスで、会場の意向は固まっていた気がします。会場では、いろんな形での今後の活動について、講演会の後も一時間近く、参加者のみで討議が続きました。とてもよかったと思います。ようやく、大阪でのこうした活動に強い実態が伴った動きになる感じがしています。
放射性物質に汚染されていない土地を、なんでわざわざ汚染させるのかという、根源的な問いかけに、僕はきちんとした回答を有する人は皆無と思います。東京のように汚染された場所で燃やすことと、大阪で燃やすことはまったく異なります。大阪北部で、瓦礫処理反対の声が、自治体からも強まっている中で、茨木市が間違って受け入れないようにしなければなりませんし、こうした声の大きさが、大阪市の橋下さんの心を包まなければなりません。
放射性物質に汚染された瓦礫は基本は汚染された場所、現地で、処理するのが原則です。陸前高田の市長が言うように現地に処理プラントを作っておこなうことも、ひとつの提案としては、十分検討すべきと思います。むしろこうしたことを、西日本が支援したほうがよいと思います。枠組みを作ればよいだけです。地元にとって経済的なプラスも生みますし、ほかに汚染されたものを持ち込まないようにすることが大切です。
バグフィルタで完全にとりきれることは、ほとんど妄想です。95パーセントから97パーセントくらいは取れるかもしれませんが、高温でガス化したセシウムなどすべて取りきれません。数パーセントでも、何十トンもの放射性物質が付着した瓦礫を処理すれば、環境下に放出される放射性物質の量は尋常なものではありません。これを避けるようにするのが、基本的な考え方であって、こうしたことを推進しようとする感覚は、愚かとしか言い様がありません。
クリアランスレベル以下(100Bq/kg以下)のものであっても、量が大量であるなら、総量で環境下に放出される放射性物質の量は、尋常な量ではありません。そもそも、クリアランスレベルは、少量どうしても処理をするしかない放射性物質を含んだものを、やむをえなく焼却する仕組みについての規制であって、こんなに大量の瓦礫、それも放射性物質に汚染された瓦礫の処理をおこなうことを前提にした話ではありません。
さらに放射能の検査会社ともよく話しているのですが、瓦礫のごく一部の汚染度を検査することはできても、瓦礫全体の汚染程度を本当に正確に計測することは、どうやっても不可能だということです。瓦礫のごく一部を、運んでNAIシンチレーションで計測して計ることはできますが、現地でそのまま正確な数値を出せるものではないため、瓦礫の全体というか、ほとんどの部分で、汚染程度は特定不可能です。「おそらく、本当にごく少量計測したデータで、全体の汚染程度をある意味勝手に推測しているしかできない」ということです。こんなあいまいな汚染状態のものを燃やすことそのものが理解できません。
いずれにしても、汚染されていない土地では「人を受け入れる。ガレキはうけいれない。」が基本原則です。さらに大阪の判断が、日本の未来を大きく変えることとなると、僕は思います。皆さんの頑張りが、日本を支える根幹です。ガレキを燃やすことは、何の未来にも通じません。会場の大半の人々が、市民運動に参加経験もなく、特定政党の関係者が皆無という状況です。こうした流れを橋下さんがうけとめられるのかどうかに、日本の今後は懸かっていると僕は思います。
追記
東京で放射能ガレキを140トン焼却したら、最大で2440Bq/kgのセシウムが、灰から出てきたそうです。やっぱり尋常な量ではありません。非汚染地で焼却はしてはいけません。大阪以外では石川県輪島市は要注意です。岩手より汚染が大きい、宮城のガレキの焼却も検討していますから。