
『ヴェラ・ドレイク』などのイギリスの巨匠、マイク・リー監督による心揺さぶられる人間ドラマ。揺るぎない信頼関係で結ばれている一組の夫婦と、彼らのもとに集まる人々の喜怒哀楽を優しく見つめる。『人生は、時々晴れ』のレスリー・マンヴィルが主演を務め、彼女を支える夫婦をルース・シーン、ジム・ブロードベントらイギリスが誇る名優が好演する。登場人物たちそれぞれの人生の奥深さが胸を打つ
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年齢を重ねると周りの人との関係が、はっきりと見えてくる。この映画では、そのことを、
老夫婦を通して描いている。本当のやさしさは受け入れるばかりでなく、はっきりと、
相手に伝える事だと思うのだが、日本人はそのところが、下手だし、むしろ曖昧にしてしまう。
曖昧にしたために結局上手く関係を持てないような結果になっていくのが多い。
イギリスというのもあると思うが、当たり前の生活の中に「尊厳」があると感じた。
「尊厳」と言うのも、日本人にない感覚だと思う。はっきりと相手に言うにもそれがある。
その後は相手に対しても大きな気持ちで接することが出来るのだと。
年がいくのは嫌だわ、と、殆んどの人が思うだろうけど、そうでもないよと言いたくなる。
年齢を重ねると良いことがあるのは、当たり前が良いと分かること、人が見えてくること、
怖い事があまりなくなること、なんて思いながら・・・映画館を出た。