東京新聞紙上で報道された記事を、美代子さんのブログから転載させていただきます。
津波来たら、もたない (ふくしま作業員日誌)から
『今年になってから、地震が多い。
12日に震度4の地震があった時は、福島第一原発で作業をしていた。
近くにあったタンクがガタガタ鳴るから風がすごく強いなって思ったら、一緒にいた仲間が地震だと気づいた。
慣れは怖い。
「また来た」とは思ったけれど、津波のことは考えなかった。
仲間もみんな落ち着いていた。
だけど、高台の方で他の作業員たちが騒ぎ始めた。
建物内に放送が入って、休憩所にいた同僚が「津波が来るから安全なところに逃げろー」と、慌てて知らせてくれた。
「そうだ津波だ」と思ってから慌てた。
すぐに道具を回収して高台に。
今考えると、道具を回収している場合じゃないんだけど、福島第一は海のすぐそばにあるから、実際に津波が来なくて良かった。
ほんと怖かった。
元日にも地震があったけど、最近また地震が増えていて気になる。
大小はあるけど、毎日のように来ている気がする。
防波堤も高くはなったけど、海が荒れている時は波が超えたりしている。
今の状態で大地震や津波が来たらー。
福島第一はとてももたない』(聞き手・片山夏子)