こんな人形が並んでいる、福島の斉藤さんの人形展が枚方のふれあいセンターで開かれている。
「そんじ さすけねえ」 (そのままでいいのよ)という意味でそんな人形をつくられている。
いつもは、福島の廃校をぎゃらりい さいとうとして開かれている。
ほっとする時間だった。7日まで開催。枚方駅、東口改札前のふれあいセンターで。
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読売新聞より・・・。
福島の女性枚方で展覧会

荷車を引くおじいさんの人形。荷車にはおばあさんと子供の人形が乗っている
東日本大震災で被災した福島市蓬莱町の主婦齋藤タケエさん(63)の手作り人形を集めた展覧会「ほのぼの人形展」が、京阪枚方市駅構内の市民ふれあいセンターで開かれている。齋藤さんの人形のファンでもある枚方市のグループホーム経営河合美惠子さん(62)が企画。齋藤さんは「震災後は泣いてばかりいたが、福島は復興すると信じている。大阪の人にも見守ってもらえれば」と話している。7日まで。
齋藤さんは、夫で会社員の喜行さん(62)の海外勤務でアイルランドに滞在した1990年、「独りでも見知らぬ土地で過ごせるように」と、独学で人形作りを始めた。帰国後の2003年には、福島市の自宅近くでギャラリーをオープン。震災では、自宅の壁にひびが入った。事故のあった福島第一原発から約60キロ離れているが、放射能による影響が心配で、外出を控える毎日という。
河合さんは2年前、家具店で齋藤さんの人形を購入し、知り合いに。震災後、齋藤さんを元気づけようと、展覧会を計画した。
会場には、和装の新郎新婦や、こたつに入る老夫婦など、震災後に制作した人形94体を並べた。おじいさんの人形が荷車を引き、おばあさんと子供の人形が後ろに乗る作品も出品。齋藤さんの作品を以前購入した福島県相馬市の夫婦が津波で亡くなり、娘たちから「両親と一緒に流された人形を両親と思って大事にしたい」と頼まれて作った人形と同様のものという。
いずれも古着の布などに木くずを詰めて顔や胴体にし、手足に針金を入れており、温かみのある表情をしている。希望者には1体1万円で販売し、売り上げの半分を被災地への義援金にする。展覧会は2日に始まり、3日までに荷車を引くおじいさんの人形など20体が売却された。
齋藤さんは全ての人形に、「そんじ、さすけねえ」(福島弁で「そのままでいいよ」の意味)という思いを込めたといい、「多くの人の気持ちを和ませる作品を作っていきたい」と話している。午前10時~午後6時(7日は午後5時)。入場無料。