超名物スタッフその1・彫刻家

19年間、数々のスタッフが入れ替わり立ち代りいました。

基本的には学生の場合は卒業と同時に辞めるのです。

中には17年の長きにわたり、家の子みたいな歌姫M嬢もいました。

今から思うと、なかなか普通ではない御仁揃いだったかもです。

何が普通で何が普通でないのか、この議論は別として、周辺の店と、

比べてもかなり個性豊かな女性達でした。個性派美人揃いだったのです。

しかし、個性派故にえっッと驚かせる奇行をしてくれる事も多々ありまして、

中でも、面白さで群をぬいてのこの話。

1・2を争うのはこの人である。今やプロの漫画家だ。

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のある日。

開店してまだ、1年位しか経っていない頃、この店には不釣合いな人が、

2・3人入って来た。私は少し奥に居て、料理をしたりしていた。

もともと、接客を苦手とするがめずらしく、その人たちと話している。

「へえ~祭りなんかをご近所集めてしはるのですか?」「そうや、来たらええで」

「賑やかそうですね、京都?五条?!あの辺りは昔、遊郭があったんですね」

「そうや、たこ焼きやビールや皆タダや!来たらええで」そんな会話を。

やばい!かなり遊郭に漫画ネタ的に興味沸いている。これはまずい!

なんだかんだと五条界隈の話に、花を咲かせていたりだが私はひやひや!

仲間達と「この間あれ彫った」「今度は何彫ろうか」とか話している。

「ええ~~彫りもん!?」「そうや!」「彫刻家さんですか?」「???」無言に!

あかん!やばい!えらいこっちゃ!彫刻家と間違えてる!ち、ちがう!!。

いざ!ゆかん!「ちゃん、ちょっと!」と袖をひっぱり奥の冷蔵庫のところへ。

真実を告げる。

彫刻家とちがうで!その筋の人や!彫りものとは刺青!袖口から見えてるやろ!

と必死に言う。本人は真っ青に、後で聞くと頭が真っ白になり何も覚えてないらしい。

どうやら、2,3人で来ていて祭りの為にじんわりと何らかのお金を!と匂わしていたのだ。

私はなんとなく分かっていたから、あえて前に行かなかったのだ。

まさかの展開にその筋の人も呆れてきっと<ここはあかんわ!何、寝言うとんねん!

相手にならんな!>と思っただろう。しばらくして、パンチパーマ軍団は帰って行った。

後での話し「人は見かけによらんな、こんなパンチの人が彫刻家か!」と思ったと。

しかしながら、相手にならんと帰って行ったので、の大手柄な大笑い話でした。

それから時々来だすのだが、すっかりには気を許し「この服古着屋で買ったんや!」

「え~~何処ですか?五条ですか?」「教えたるわ、ここをこう行ってな・・・」

と、すっかり漫画家偽彫刻家は仲良しになって行ったのでした。

めでたしめでたし・・。

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