うれしいメールが届いた。昔、店のスタッフだった若い人からだ。今は結婚して東京にいる。
「ネットの世界でいろんな情報が飛び交って、何を信じれば?と言う気持ちになる。
<ののサイト>でいろんなリンクしてあるので参考にそれを 拡げてみる。
また、毎日 「頑張ろう日本、今こそ絆を」と連日スポーツ選手や芸能人に説教されているようなCMや
番組が流され、「ちょっとちがうんやない?」と、危機感を覚える。
朝の新聞で小沢昭一が軍国主義のころを例えに出して、意味を摩り替らないように気をつけようと、
かいてあった。<私の芝居>を観ていた危機感や怖さがこんなカタチでやってくるとは、思わなかった。
私もデモなんかがあったら、こちらで参加します。」と。
こんなメールを貰うと、芝居をしていた事や、拘った事が少しでもなんかに繋がっていくのだと思え、
うれしくなる。<オカシイ?これは?>と、敏感にとぎ澄ましておかないと大変な所に持っていかれる。
この頃、特に思う。< 揺るがない人、ぶれない人>を、信じようと。 劇団の「森田 有」や清志郎や、
井上ひさしやもっといっぱいいるが、身近な友人にも、揺るがない人がいる。
私などは、箍がはずれたり、ずいぶんとぶれたりして来たが、周りでぶれない人には頭がさがる。
いつも貴重な情報を発信してくれるMさんもその一人だ。
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Mさんから。
福島県は、県内5ヶ所の公園で、子供達は1時間以上遊んではいけないと制限を掛けました。
どーゆーことなんでせう!?。そんな所で、たとへ10分でも子供を遊ばせる親が居るかしら?。
今日のニュースです→http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4709163.html
福島に限らず、日本中の子供達が今、この有様をだう見てゐるのだらうと、とても気になり、ま
た、胸が苦しくなります。
この国の大人達が、自らの子供達を守り育んで行くことについて全く無責任であった事が、他な
らぬ子供達の目にさへも明らかになってきてゐるやうに思へます。
大人達はいつも大人達の都合の良いやうに子供を教育しやうとします。
原発安全必要神話(神話の名に恥じるけど)は、何十年も前から学校現場で教育として強力に行
なはれて来てゐたと云ふ事実に愕然とします。
文科省や電事連は、無償で配布される夥しい副読本や、教科書の偏向検定、果ては原子力ポスター
コンクールまで、子供達の無垢な心をもてあそんで来たのです。
それはまさに、(内橋克人氏も云ふやうに)戦前・戦中の皇民化教育をも想起させるものです。
4/16の報道特集が良くまとめてゐます→http://ceron.jp/url/www.youtube.com/watch?v=q9WZ4TPHvi0
一方で、無垢で素直な子供達の心には真実の言葉が、打てば響くやうに通じるのです。
嶋橋美智子さんは、1991年、若干29歳のご子息を原発被曝労働に因る白血病で亡くされました。
子息、嶋橋伸之さん高校卒業と同時に、原子力プラントの末端・孫受け会社に勤め始め、以後発
病まで8年間、浜岡原発で格納容器内部などで働きました。美智子さんは息子の死後、大変な困
難と立ち向かいながら、99年に息子の死の労災認定を裁判で勝ち取りました。
4/2に、CINICで嶋橋美智子さんが会見されてゐます→http://www.ustream.tv/recorded/13718448/highlight/165280
嶋橋さんはその後、ご自分の体験を中学校などで子供達に語り継いでをられます。この会見の中
で、嶋橋さんに寄せられた子供達の感想文が読み上げられてゐます。これがスゴイんです。
02:19:30あたりから、ぜひ視聴してみて下さい。子供達のあまりに素直かつ真摯な感想を聞け
ば、嶋橋さんのお話を全部聞いてみたくなると思ひます。
嶋橋さんの話を待つまでもなく、全く事故など起らなくても、もともと原発は被曝を伴ふ労働に
よってなりたってゐます。
そしてその被曝による障害や病死などは、ほとんど労災と認められる事がありません。と云ふよ
り、病気と原発(被曝)との因果関係が認められる事はほとんど無く、訴へは退けられ、底辺の
労働者の死などは全く無関係なものとされてしまひます。個人の死の真実は、闇から闇へ葬られ
るのです。
現在、まさに激しい被曝の中で、身を棄てるやうにして作業に従事してをられる最前線の労働者
の方々の状況や、今後がとても気に掛かります。
私達はあまりに無責任に、彼らの個人的責任感に私達の運命を託してしまっているのではないか。
(これまでもそうだったように)
以下 守田さんのです。
http://mainichi.jp/life/today/news/20110421k0000m040167000c.html
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110421k0000m040166000c.html