NHK ETV特集

NHK   ETV特集で、5月15日に報道された

『ネットワークで作る 放射能汚染地図 福島原発事故から二ヶ月』

他の人の感想やブログを紹介します。私自身は、いろんな意味で言葉が見つからない。

涙を流す事すら、ここで暮らす人たちに、申し訳ない気さえしてしまう。

3月15日から動いていた映像と言うのも驚きだった。とにかくいろんな人に観て欲しい。

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 福島原発事故から2か月」(2011年5月15日放送)
5月15日放送のNHK教育・
ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図 福島原発事故から2か月」では、
福島県の放射能汚染地図を作る科学者達の奮闘を報道していました。
NHKの原発報道番組としてはもっともすばらしいものでもあり、
同時に、「なんで今まで報道しなかったんだ!!!」という憤りさえおぼえる、
大金星と大黒星をどちらもあげたい番組でした。
福島の放射能汚染について、疑いなく、第一級の映像資料といえます。
大金星は、もちろん放射能汚染地図を作ることに奮闘していた、
元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士らの科学者のネットワークです。
(木村真三博士は、当局から独自研究するな、という圧力に屈せず、
職を辞してまで、この調査にあたりました・・・
被曝の危険を顧みずに・・・)
また、放映を決断してNHKの関係者にも、「放映した」ということに対しては、
賛辞を贈りたいです。
(条件つきですが・・・)
番組HPから、放送内容を転載します。

(引用)
福島原発事故は、周辺地域に未曾有(みぞう)の放射能災害を引き起こした。時間経過とともに
拡大する避難エリア。住民たちが自分たちの村や町に、いつになったら帰れるのか、その展望は
全く見えない。いま住民たちが求めているのは、被曝(ひばく)による人体影響と、今後の土壌
汚染への対策を、客観的かつ冷静に考えてゆくための基礎となるデータ・放射能汚染地図である。
ETV特集では1954年のビキニ事件以来、放射線観測の第一線に立ち続けてきた元理化学研究所
の岡野眞治博士の全面的な協力のもと、元放射線医学研究所の研究官・木村真三博士、京都大学、
広島大学、長崎大学の放射線観測、放射線医学を専門とする科学者達のネットワークと連係し、
震災の3日後から放射能の測定を始め汚染地図を作成してきた。観測チームは、周辺地域の土壌、
植物、空気中の粒子を採取し放射線量を計測する一方、岡野博士が開発した計測機を自動車に搭
載して、福島県内の道路2000キロを走破した。この計測器はビデオで撮った現場映像ととも
にGPS情報、放射線量、放射性核種のスペクトルを、同時記録してゆくことができる世界唯一
の機器であり、チェルノブイリ事故での計測により国際的な評価を得ている。
一方、文部科学省や福島県、IAEA、アメリカエネルギー省も、独自に汚染の計測を進めてお
り、その結果が公表され始めている。これらのデータと、独自収集データをつきあわせることで、
原発周辺地域のきめ細かい土壌汚染のマッピングが可能になる。
番組は、放射能汚染地図を作成してゆくプロセスを追いながら、原発災害から避難する人々、故
郷に残る人々、それぞれの混乱と苦悩をみつめた2か月の記録である。
(引用終)
※詳しくは、番組HPをご覧ください。
番組HP自体が削除される可能性も考えて、あえて全文引用しました。

NHKはさんざん、「ただちに健康に影響はない」などと、
官房長官や東電、保安院の情報を垂れ流してきたわけですが、
(しっかり、枝野官房長官の迷セリフも番組中で放映していました。
そのシーンを観て、情けなさに思わず乾いた笑いと共に、
目に涙がにじんできました・・・)
ようやく、真実を少しずつ報道するようになったわけですね・・・
それにしても、もっと早くにきちっと情報を公開してほしかった・・・
真実が明らかになった、という称賛の思いと、
政治圧力(自主規制かもしれませんが・・・)への憤りが新たになりました。
また、インターネットがない中では、テレビとラジオだけが情報源となりますので、
情報格差というのも痛感しました。
お年寄りなどの情報弱者は、高濃度汚染地区にいながら、
まったく事実を知らされていなかった、という悲劇に襲われました。
文部科学省も早い段階から放射能の調査をしておきながら、
情報の公開は地名を伏せたりするなど、わかりづらいものであり、
国民の命を軽視した、自己保身的な対応といえましょう。
何が「風評被害が広がるから」ですって???!!!・・・
行政や教育現場の放射能汚染への対応のまずさも浮き彫りにされました・・・
文部科学省が出した「校庭・20マイクロシーベルト」の問題も、
基準は何かについて、きちっと報道していました。
政府の対応のおかしさにも言及していました。
文科省の役人と、原子力安全委員会の意見の相違とか・・・

NHKが放射能汚染地域に早い段階(3月15日頃~)から入って記録映像を撮り続けていた、
というのは「よくやった!!!」とほめてあげましょう。
しかし、報道されなければ、存在しないのも同然です。
一番危険な時期に真実を報道していなかった、ということに対しては、
国民の安心・安全を顧みなかったという大きな罪が残ります。
原発事故に関して「大本営発表」をしてきた自己批判が必要といえましょう。

(以上転載終り) ブログ「てんしな?日々」より転載させて頂きました→http://http://francesco-clara.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/2011515-3d93.html

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