上野茂都さんを聞いていて・・・。

一時期 はまった上野茂都さん、なんともいえない不思議ワールドだ。

映画「のぼうの城」に出演と音楽の一部を担当して居たのを見つけ小躍りしたくなって、

すぐに取り寄せた2枚のCDを聞いてほのぼのしているこの頃。

そんな時 ふと思い出したのは、店をしている時、バイトの子でまだ19歳ぐらいで

植木等の「スーダラ節」を聞いていたらお母さんが「あんたは!こんなん聞いているから、

いつまでもふらふらしているのや!」って叱られたと笑いながら話していたのを思い出した。

上野茂都さんの音楽も同じ世界をかもしだしているかも・・。

世の中がひどすぎるから、なんだか、救われる。まだ、若いのに大正ロマンの味!

あぁ~ライブないかな~~。また、京都にこないかな~~。

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つれれこ社中として活動していた上野茂都のソロ第1弾作品。ジャズ系のレーベルOff Noteから出ました。三味線引き語り。曲によってはバックにピアノやサックス、ドラム、ちんどん等が加わります。とにかく素晴らしい!ソロ第1弾の1曲目の曲名がいきなり「おとうふ」…。このような力の抜け具合は上野茂都の作品全般に言えることで、そこが最大の魅力。2曲目の「炊事節」はなんだか頭にずっと残る印象的な名曲。この重箱の隅の隅のまた隅っこを歌ったような「炊事節」といい、将棋の手だけで出来上がる「矢倉節」「中飛車節」、料理の名人ぶりが伺える「煮魚節」「塩焼き節」、力抜けすぎの「ふにゃめろん」、さらに力が抜ける「たぬき」(これは浮世節「たぬき」が元ネタ)…と、歌詞の秀逸さは他に類が無いくらいです。これ聴いてると大正時代にでもトリップ出来るような感じですよ

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一気に出したソロ4枚のうちの3枚目。三味線片手に飄々と唱う姿勢に変わりはないけど、中にはディープなものもあります。特に「はいこう」。つれれこ社中のアルバムにも入ってる曲ですが、こちらは物凄い。あまりに濃密な時間の進み方ゆえちょっと恐くなるくらいです。写真に詳しいことを伺わせる「暗室慕情」も似た様な雰囲気を持ちます。他は相変わらずのすっとぼけ路線で、のんきな「江戸川節」、思わず手の平を見てしまう「手相節」、本人のことなのか「おじやおやじ」、「炊事節」の続編「続炊事節」、よくこんなネタ思いつくなあと感心してしまう「海藻節」などなど、とぼけた味わいの素晴らしいアルバムです。

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