新年おめでとう。
今年はどんな年になるかと思いながら、2日の日に散歩をする。
そう言えば去年も2日に、散歩に出かけ、あの<5つ葉のクローバ>を見つけたのだった。
「5つ葉は不吉」と言った中学生の孫は、バイトをする高校生に成長し、大人の仲間いりの
会話が出来るようになっている。日に日に勢いよく成長していく孫達を横目に、日に日に退化が
進む我が肉体に、何とかムチ打ち過ごさねばと考えながらの正月初の散歩だ。
この家の側を、流れる川は、天の川で、すぐ淀川に合流する手前の所だ。
水の側を散歩道が作られているので、土手から下に降りて行く。
水は淀川とは違い澄んでいてまるで山の側を流れているかのように透明だ。
散歩道は作られているが、川の側はコンクリートではなく、自然のままにしているので
ひよっとして、蛍を戻そうとしているのかもしれない。こんな町なかで蛍が見れたら、素敵だろうな。
また、蛍を見る会のイベントを企画しなければなどなど、散歩をしているといろんな考えや思いが
めぐらされる。そう言えば暮まで、バタバタと過ごしたので、目を通すのが遅くなった<大和通信>に
K-やんが、亡くなられたとあった。K-やんは、昨年亡くなられた川崎彰彦さんが、私が店をしていた
時に、連れて来られた人だった。鳥のこと、虫の事、あらゆる植物の事を、網羅していた人だった。
何か分からない花や草などを、聞いてもすぐに教えてくれた。
ある時川崎さんが借りていたアパート近くで小さなバナナの実のようなのをつけた木を見つける。
たまたま、落ちていたそのバナナの実を持ち帰り、丁度来ていたK-やんに聞いたら、知らないと言った。
何日か後に、すぐ実際に自分も木のある所まで、確認をしに出かけて調べてくれたみたいだった。
名前は<旱蓮木>かんれんぼくと言うのだ。古く中国から日本に来て、庭木などに植えられていたらしい。
余りにも大木になるため、一般には見られなくなったらしい。今は、京都大学農学部にうえてあるらしいと。
それで、二人で、一度京大に見に行こうと約束をした。
合言葉は<旱蓮木の木の下で>とまで、決めたのに実現せずままだった。その頃<泰山木の木の下で>と
いう芝居があったのでそんな事を私が言い出したと思う。
今の私だったら、すぐに合言葉を言って出かけただろうにと思う。若い時に、気が付かなかった事も今なら
充分に分かっただろうにと思う。 去年川崎さんのお別れの時に、会えた事が、K-やんと私の<旱蓮木>繋がりが
まだ、あったと信じていたい。K-やん、知ってましたか?別名<喜樹>と言う事を。癌などの予防に利く成分も
含まれているらしいですよ。K-やん!今年のやる事決まったわ、京大に<旱蓮木>を見に行く事わ!。
もちろん 合言葉は言うからね。