「深夜の不思議な店」

少し前より、京都のおかしな店の話をしていて私自身も、
何だか懐かしくてなり思い出している。
京都だから、変わった店が多かったのか、はたまた友人達が、
連れて行ってくれる店が変わった所が好きだったのか、
真実は定かではない。
でも、私の記憶は、意外に確かなもの。
京都の人間ではなかったのだけど、友人が京都にいたので、
良く遊んでいた。友人は店が終ってから飲みに行くのが常で、
私は時々劇団の稽古の帰りに泊めて貰ったりしていた。

京大西部講堂は未だに健在。
その裏の通りに、朝までやっていた中華ソバの店があった。
年配の女性が一人で開けていた。
昔のパイプのテーブルで、よく食堂などにあるテーブルが、3テーブル位で、
椅子は丸いパイプの椅子。
この店も、入ると静かに話をしなければならない。
囁くように話す。ビールを頼み、中華ソバはなつかしい黄色のソバで
入っている具も、簡単な物だけだった。食堂であるようなもの。
ごく普通の味、他にもちょっとした物があったかな?。

さてさて、何故静かにするかは、驚きの話。
ここの持ち主のご夫婦が、店の奥にある戸一枚の後ろに寝ているから。
店は夜の11時から開き、店の女性は朝一番に電車で大阪方面に帰る。
間借り的な店を経営されていた。何故にこんな遠い所までとか、
そんないろんな事情は誰も知らなかったよう。
奥の部屋に持ち主が寝ているために、客はお喋りは出来ない。
ここに連れて来てくれた友人は前にも、静かにする店に一緒に行った人物で
ご本人は、大声で京都でも有名な人。未だに変わりません。
お客さんの中で、名物の方がいた。
京大の教授でお年も良いお年だったと思えた。
毎日、開店から朝まで居られる方で、話すこともなく全ての新聞をこの時間の間、
読み尽くされるという事で有名な方。
もう、何時の頃に店がなくなったかは定かではない不思議な店だった。
確か名前は「たぬき」だったかな?みんなが騙されて通っていたのかも。

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