今ひびく 花森安治「見よぼくらの一銭五厘の旗」

新年早々に出会った人との会話・ 新年の挨拶をして、

口から次に出るのは、今の日本の現状についてだった。

日頃特別に、政治的な何かを意識して行動をしている人たちでもなく

私も含めてごく一般の生活者だ。

年賀状についても、一言加えられている言葉は、きな臭い世の中と、

子ども達、孫達のこれからがどうなるのかと言う言葉。

この花森安治さんの言葉の紹介があり、余りにも今に当てはまっていると。

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花森安治の「見よぼくら一銭五厘の旗」という文章である。

『暮しの手帖』第2世紀8号(1970年10月)に掲載された。

当時の産業公害や環境汚染の激化を背景として400行以上にわたる意見表明である
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どうして こんなことになったのだろう
政治がわるいのか
社会がわるいのか
マスコミがわるいのか
文部省がわるいのか
駅の改札掛がわるいのか
テレビのCMがわるいのか
となりのおっさんがわるいのか もしも それだったら どんなに気が らくだろう
(略) それが じっさいは どうやら そうで ないから 困るのだ
そうではないとすると何なのか。どうすればよいのだろうか。
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全文が下記のサイトに収録されている。

http://www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/guest/publication/hanamoriyasuji.html

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一銭五厘の旗とは・

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貴様らの代りは 一銭五厘で来る

軍馬は そうはいかんぞ

聞いたとたん あっ気にとられた

しばらくして むらむらと腹が立った

そのころ 葉書は一銭五厘だった

兵隊は 一銭五厘の葉書で いくらでも

召集できる という意味だった

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