「舟を編む」

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2012年本屋大賞に輝いた三浦しをんの小説を、『川の底からこんにちは』などの石井裕也監督が実写映画化。

ある出版社の寄せ集め編集部が、気の遠くなるような歳月をかけて二十数万語が収録された

新辞書作りに挑む姿をユーモラスに描く。

辞書の編さんに没頭する主人公・馬締光也には、三浦原作の『まほろ駅前多田便利軒』にも出演した松田龍平。

彼が一目ぼれするヒロインには、『ツレがうつになりまして。』の宮崎あおいがふんするほか、

オダギリジョーら多彩な顔ぶれがそろう。

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映画の冒頭で、右に関しての問答がある。

これは、この映画とは、関係がないのだが以前いた劇団で

「日の丸」というのを上演していた。

この台本の冒頭にも、右の言葉のやり取りがあったので懐かしく思いだされた。

「森田 有」脚本、演出なのだが彼は病のため他界している。

この芝居はおおよそ20年以上、上映した作品で憲法改正に、

深く関わる作品でだった。右のその部分を抜粋したい。

以下台詞

男1・ いいかね。一般的に右と言うのは、東に向かって、いいかね

ヒガシ、太陽の昇る方向だ。そのヒガシに向かって南、いいね、

カリが泣いて飛んでいく方向だ。角川国語辞典にはそう書いてある。

「東に向かって南の方をいう」

また、岩波国語辞典によると、「この辞典を開いて読むとき偶数のページの

ある側をいう」

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こんな、面白い台詞で始まる芝居でした。

懐かしさに浸りながらこの映画に、入っていきました。

監督は私が大好きな石井裕也監督。全作品を観ていると言っても過言ではない。

石井監督には珍しく、遊び心が少ない作品だったかと、思う。

原作に忠実であろうとされたからか、辞書を作ると言うことそのものに、焦点を、

あてたからだと、思われた。辞書「大渡海」そのものが、主役の映画だと思う。

松田龍平が、際立って存在感があって、良かった。

後の俳優もだ。ただ、残念は、宮崎あおいかな?この作品以外にも、最近、存在感と言うか、

生活感がないのだ。浮いていたのが、どうも 残念だった。作品全部が良かっただけに、

何故?って、言うのが、残ってしまった。

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