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104歳・ 日野原重明さん「武器に武器で対抗することは悪循環に陥る」

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毎日新聞からの情報です。 104歳の誕生日を迎えられた日野原重明さんの言葉です。

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日野原重明さんの新著「戦争といのちと聖路加国際病院ものがたり」(小学館)

日野原重明さんの新著「戦争といのちと聖路加国際病院ものがたり」(小学館)



104歳の誕生日を来月4日に迎える医師、日野原重明さん(103)=聖路加国際病院名誉院長=が25日、聖路加国際大(東京都中央区築地3)で記者会見した。太平洋戦争期の自身と病院を回顧した新著発刊を記念したもので、日本の現状に「武器に武器で対抗することは悪循環に陥る」と危惧を示した。さらに憲法解釈の変更による海外派兵にも反対し「憲法の精神は互いに『赦(ゆる)す』こと。話し合いこそが国際問題の解決につながる」と訴えた。【高橋昌紀/デジタル報道センター】

聖路加国際病院の名はキリスト教の聖人の名に由来し、米国人宣教師が1902年に設立した。日野原さんは日米開戦直前の41年8月に着任し、海軍軍医に任官した一時期を除き、70年以上にわたり医療の第一線にいる。

日野原さんは、日本国憲法について会見で「改正すべきではない。解釈の変更もすべきではない」と強調。「隣人を愛せ、殴られても殴り返すな、という聖書の教えに似ている」と指摘した。国際問題の解決には辛抱強さが重要であり、「分かってもらえないからと殴りかかることは間違いだ。口があり、言葉がある。言葉は人間に与えられた宝物だ」と訴えた。

日野原さんの新著「戦争といのちと聖路加国際病院ものがたり」(小学館)によると、聖路加国際病院は戦時中、当局による命令で「大東亜中央病院」へと強制的に改称させられた。駐日米国大使らと交流のあった日野原さんはスパイ容疑をかけられ、特別高等警察(特高)に「天皇陛下とキリスト教の神とどっちが偉いんだ」などと尋問された。戦後も、病院はGHQ(連合国軍総司令部)に建物を接収された。

新著の執筆の動機には「命と平和の尊さを次の世代に語り継ぐことは大切な使命」との思いがあるという。ここ10年ほど、日野原さんが力を注いでいるのは子供たちへの教育。「ほかの人の価値観や尊厳を否定したり、生きる権利を暴力で奪ったりする戦争はいじめと同じ」と説いている。

この日、日野原さんは車いす姿で会見に臨んだ。2年ほど前、大動脈弁の不調による狭窄(きょうさく)症と診断されたためだ。ただし、冒頭には「(移動に便利な)車いすのおかげで活動範囲が広がった」と意気軒高なところを見せ、会場を沸かせた。続けて「与えられた命をどう生かすかは一生の課題だ。いかに時間を人のために差し出すか」とも。会見は予定時間を30分近くも超過した。


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