解説
環境・食糧問題をテーマにした初監督作で注目を浴びたジェレミー・サイファート監督が、
遺伝子組み換えの実態に迫る衝撃のドキュメンタリー。
3人の子供を育てる父親としての視点で、世界中を飛び回りながら直撃インタビューを敢行。
遺伝子組み換え市場トップのモンサント・カンパニーや、
ノルウェーの種の保管庫である種子銀行などを取材する。
次第に明らかになる食産業の内幕はもとより、
取材を通して成長していく彼の家族の姿に感銘を受ける。
あらすじ
自身も3人の子を持つ父親であり、環境活動家であるジェレミー・サイファートは
種に興味のある長男の影響もあり、GMOこと遺伝子組み換え生物に関心を寄せる。
日本と違い、アメリカではGM食品の表示が義務づけられていないため、
その実態はよくわかっていない。
彼は遺伝子組み換え食品の謎を解くべく、さまざまな場所へと取材に出向く。
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アメリカでの遺伝子組み換え作物の多さに驚かされます。
それと農薬散布の激しさです。巨大トラクターで、巨大散布の羽があり、
巻いていくのです。
組み替えの表示がない事、今の所それによって何かが出ているとは
分からないのですが、ノルウエーでは、このままでは本来の純粋な種が無くなると、
種子銀行があらゆる種を巨大冷凍保存貯蔵庫に、保管しているのです。
一切の組み換えを国が禁止している。
何か結果が出るには人間が60歳までとするならその折り返しから、
始まるのだということだから、まだまだ解明はされないのが事実のようです。
監督の子どもが種が好きで、可愛いし興味をいっぱい持っている子、
可愛くて直ぐにでも抱きしめたくなるような子ども登場が癒してくれる。
とても、マニアックのようだが、良い映画です。
チラシの裏にある日本の遺伝子組み換え作物事情を紹介。
<実は遺伝子組み換え食品の輸入大国である日本、とうもろこしの世界最大の
輸入国で、年間1600万トン輸入しており、その9割がアメリカ産である。
アメリカで栽培される88%のとうもろこしが遺伝子組み換え品種である
(2012年米国農務省調べ)主に家畜の飼料をはじめ、食用油やしょうゆ、
果糖ぶどう糖液糖、コーンスターチなどの加工食品の原料として使われて、表示の
ない状態で私達の食卓にのぼっている。現在、日本では不十分ながらもGMOの食品
表示義務付けられているが、TPP参入によっては表示義務の撤廃も懸念される、
本作で描かれるGMOをめぐるアメリカの現状は、未来の日本の姿かもしれない。>
GMO=遺伝子組み換え作物