「0,5ミリ」

0,5ミリ

初監督作『カケラ』が高く評価された安藤桃子が、自身の介護経験を基に執筆した小説を映画化。

ある事件に巻き込まれて全てを失った介護ヘルパーが、

生きるために押し掛けヘルパーを始めたことからスタートする交流を通し、人と人とのつながりを描く。

ワケあり老人たちを見つけてはその生活に入り込んでいくヒロインを、監督の実妹である安藤サクラが熱演。

共演に柄本明、坂田利夫、草笛光子、津川雅彦らベテランが顔をそろえる。




あらすじ

介護ヘルパーのサワ(安藤サクラ)は、亡くなる前におじいちゃんと寝てあげてという派遣先の家族から

突拍子もない依頼を受ける。そこで思い掛けない事件に巻き込まれて職を失い、

無一文となり困窮したサワは、町で見掛けたワケあり老人の押し掛けヘルパーを始めることに。

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まず、何故この映画が、限られえた映画館でしか上映出来ないのか!と言いたい。

梅田のテアトルに行ったのだが、満員で立ち見も出ていた。もっと一般の映画館では、

196分という長さがいけないのか?そんなにマニアックな物でもないと思ったのだが。

周りでは老人問題とか、ヘルパーの話だとしているのが多いが、安藤桃子監督はその経験から、

小説を書き映画化していったのだが、老人問題でも介護の問題でもなく、それは状況であって、

映画はそうではなかったと思う。もっと大きな「人間の尊厳と愛」だったかと。

安藤サクラ演じるサワは、仕事だけの関係ではなくすべてにおいて見返りなどを、

考えない愛だったと思うのだ。無茶ぶりに驚かされたりするがすべてにおいて、

その存在が何も言わせない。

坂田利夫さんにも驚かせれる新たな一面を見せて貰った。

津川雅彦さん演じる認知症が始まった時の、戦争の話が印象深かった。

「あんなのはもう二度とあってはいけないのだよ。この国の人間もアメリカの人間も

他の国も皆同じなんだよ。戦争は意味が無いのだよ。

なんの為に戦っているのかが、誰も訳が分からないのだよ。

そんなのは、いつでもそうなんだよ。もうないと思うけどね。」と言い、

「大日本帝国万歳!天皇陛下万歳!」と。

そしてまた「あんなのは、もうあってはいけないのだよ」と。

まだ、30代の監督と女優さん!凄い作品を作られたと思う。

観た人と、この映画についてずっと話したい。友よ!早く観てくれ!

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