あたしゃ~あだ名をつける名人かも・・1

店にはさまざまな人が来る。一瞬にして印象の濃い人は、少し会話をしていると、

あだ名が浮かんで来る。あだ名が定着して本名を知らない人が多いこともある。

ご本人も手紙などのサインをそのあだ名で当たり前のように書いてくる。

気にいってくれたことになるが中には酷いのをつけて恨まれたこともあった。

気にいられた人の第一は、先日から時々登場のペンネーム「朴念仁」さん、

彼が店に来たのは、誰かの紹介とかでもなくふらっと入って来たと思う。

窓際の席にとても初めてとは感じられない自然態で何時も<ここ>のように座った。

お絞りを渡すと「おっ!ジャンゴですね。居酒屋でめずらしい、とても好きなんですよ」と。

その時にかけていた音楽が「ジャンゴラインハルト」だった。

私も好きな音楽ではあったが、その時に入ってくれていたJちゃんの選曲でした。

Jちゃんも嬉しくなったのか、のりのりになって話し出した。

Jちゃんは本来は人との会話が苦手というより緊張するタイプだから、こんなに初対面で、

話し出したのは珍しい事だった。しばらくは音楽から映画の話にと盛り上がって行った。

その日からかなりの常連になる。私達は彼を「ジャンゴ」となんの違和感も無く呼んでいた。

彼も自分は「Django」とサインもする様になった。

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店の中でもぴか一の男前さんが居た。女性客などは、一瞬にしてくぎ付けになる男前!

若い男の子にも人気があり「兄貴」と親しまれ、皆かなり真髄していた。

その兄貴はNさん。一番真髄していたかも知れないのは、北海道出身のH君。

いつも「兄貴」の横で嬉しそうに飲んでいた。兄貴は背も高くガタイもしっかりしている、

顔は本当に高倉健に似ていたのである。暗い光のカウンターなのにサングラスをかけていた。

何だか変なので「なんで夜なのにサングラスをかけてるの?」と聞いた事がある。

彼曰く「音楽をしていて、照明にやられたから」と。<えっ!それは・・?!>と感じる。

ある日のH君とNさんの会話「Nさん、北海道のすすき野に行った事ある?凄いぜ!

Nさんなんかがすすき野をちょっと歩くだけで、へい!って言えば2,3人の女の子が、

着いて来るぜ!絶対や!へい、へいって言えば来るって!すごいぜ!すすき野は!」と。

<ヘイ!>を連発してうれしそうであった。それを何度も繰り返していた。楽しげだった。

そこからつけたあだ名は「へいたろう」と決定!

電話をすると「はい、へいです」と答えてくれる。

本当はとても素敵な男前の本名なのですが・・。

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