「おこんじょうるり」の舞台。

Scan10004Scan10002Scan10001 Scan10001 Scan10003

<写真はどの公演のだったかは、定かでない。>

舞台奥のタペスタリー(友人の染色家 斉藤 洋さんの協力)と、赤い風車が印象深かったようだ。

「おこんじょうるり」は、随分と長い間上演した作品だった。

韓国、釜山までの公演になるとは、劇団でも、想像していなかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

原作・さねとうあきら
脚色・ふじたあさや 後藤 富美
演出・森田 有
衣裳・野々村三和子
音楽・玉村 信雄
ーーーーーーーーーー
演者は、その時の劇団員の数や、客演でさまざまだった。

この芝居で印象的だったのは、京都御所の近くでの、<河村能舞台>での経験だった。

能舞台にあがれると言う事自体、普通に芝居をしている我々には、まずはない事だった。

おそれ多い事だった。民謡合唱団「篝」との、合同公演で、実現した。

音楽担当の玉村氏が属していたのと、舞台上で三味線や鳴り物、笛、歌を篝の人の協力を、

得ていた舞台だった。

能舞台の下見のときから、緊張した。

特に余り女性が舞台に上がる事もないのもあるし、舞台には白足袋を履く事が常識だった。

緊張しながら、舞台に上がると板というのだが、足の底を吸い込むような、

不思議な感触があった。トンと足を慣らすとなんとも言えない音の響きがあった。

舞台下に仕込まれた大きな甕の存在があるのを教えられた。

客席から殆どは見れないのだが、大きな石に杭がのっていたりで、日頃の世界とは別だった。

舞台本番でも控え室の立派な事と、お茶を運んで下さる方まで、常に居られるという心くばり。

踊りの師匠が劇団員に居て良かったのはそうした人へのこちらからの心づけや作法を教われたのも、

めったにない経験だった。

能舞台での「おこんじょうるり」はなんとも言えない世界を作り出してくれたのと、貴重な経験を、

させてもらえた。森田氏はこの頃とても元気だったのも、思い出される。

にほんブログ村 その他日記ブログ つれづれへ *ポチ戴くと励みになります

 




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA